Ruby on Rails チュートリアル4章の前半まとめてみた
こんちには、opiyoです。
人生の生き残りをかけて始めた「Railsブートキャンプ」ですが、今日はRailsチュートリアル第4章をやっていこうと思います。
第4章は「Ruby」のお勉強です。早速やってみましょう!
あまりにもボリューミーなので、2回に分けます。この記事では「4.3 他のデータ構造までを」。
前回までのをまとめたのはこちらからどうぞ。
この章から始められる場合も、3章の「セットアップ」を参考に準備してください。
railsチュートリアル4章の解説
カスタムヘルパー
Railsのビューからは色々な関数が定義れています。
これは、自分で定義することもでき「カスタムヘルパー」と呼びます。
ここでは、3章で作成した各ビューで定義しているタイトルをヘルパーを使って定義します。
# app/helpers/application_helper.rb module ApplicationHelper # ページごとの完全なタイトルを返します。 def full_title(page_title = '') base_title = "Ruby on Rails Tutorial Sample App" if page_title.empty? # empty?は空っぽだったら「true」を返す base_title else page_title + " | " + base_title end end end
文字列とメソッド
$ rails console #ターミナルに潜り込みます
>>
このターミナルを使って簡単なRubyの勉強
コメントアウト
name = test * test # この「#」がコメントアウト
end
足し算
> 17 +42 => 59
文字列の連結
> "foo" + "bar" => "foobar"
式展開
> first_name = "Taku" > "#{first_name} Nakano" => "Taku Nakano"
出力
> puts "foo" # putsだと末尾に自動で改行コードが付与されるされる foo => nil > print "foo" # 文字が続いているのがわかる foo=> nil
シングルクォート内の文字列
> first_name = 'Taku' > '#{first_name} Nakano' => "\#{first_name} Nakno" # シングルクォートの場合は式展開されないので注意!
オブジェクトとメッセージ
Rubyでは文字列も、nilも何でもかんでもオブジェクトです。
例えば、文字列の数を知りたい場合はkength
メソッドを使います。
> "foobar".length # 文字列に "length" というメッセージを送る => 6
条件分岐
if
を使って処理を分岐することができる- 2つ以上にしたい時は
elsif
を使う - and(&&) や or(||) を使える
> if s.nil? > "The variable is nil" > elsif s.empty? > "The string is empty" > elsif s.include?("foo") > "The string includes 'foo'" > end => "The string includes 'foo'" > x = "foo" => "foo" > y = "" => "" > puts "Both strings are empty" if x.empty? && y.empty? => nil > puts "One of the strings is empty" if x.empty? || y.empty? "One of the strings is empty" => nil > puts "x is not empty" if !x.empty? "x is not empty" => nil
メソッドの定義
メソッドは先ほど作ったカスタムヘルパーや、homeアクションやhelpアクションなどもそうですね。
def hogehoge(メソッド名) end
で定義できる- 引数にデフォルト値を含めることが可能
def string_message(str = '')
- この場合は引数を指定しないと
str = ''
がセットされる
- この場合は引数を指定しないと
配列と範囲演算子
文字列の分割
> "foo bar baz".split # デフォルトは「空白」で分割する => ["foo", "bar", "baz"] > "fooxbarxbazx".split('x') # 引数を指定すればそれで分割できる => ["foo", "bar", "baz"]
配列の中身を取り出す
a = [42, 8, 17] => [42, 8, 17] > a[0] # 0が一番目の要素になるので要注意! => 42 > a[1] => 8 > a[2] => 17 > a[-1] # マイナスの場合は後ろから数える! => 17 > a.first => 42 > a.second => 8 > a.last => 17 > a.last == a[-1] => true
いろいろなメソッド
a => [42, 8, 17] > a.empty? # 配列が空であればtrue、1つ以上何か値があればfalseを返します。 => false > a.include?(42) => true > a.sort => [8, 17, 42] > a.reverse => [17, 8, 42] > a.shuffle => [8, 42, 17] > a => [42, 8, 17] # いろいろやっても値は「変わらない!」ことに気をつけましょう。 > a.sort! # 「!」などの破壊的メソッドと呼ばれるメソッドを使うと強制的に値を書き換えます。 => [8, 17, 42] > a => [8, 17, 42]
値の追加
> a.push(6) => [42, 8, 17, 6] irb(main):044:0> a << 7 => [42, 8, 17, 6, 7] irb(main):045:0> a << "foo" << "bar" => [42, 8, 17, 6, 7, "foo", "bar"]
結合
> a => [42, 8, 17, 6, 7, "foo", "bar"] > a.join => "4281767foobar" > a.join(",") => "42,8,17,6,7,foo,bar"
範囲
> 0..9 => 0..9 irb(main):064:0> 0..9.to_a NoMethodError: undefined method `to_a' for 9:Integer # 9に対して`to_a`してるのでエラーになります Did you mean? to_s to_c to_f to_i to_d to_r . . from -e:1:in `<main>' irb(main):065:0> (0..9).to_a # ()を付けて範囲に対して`to_a`していることを伝えてあげます => [0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9] > a = %w(foo bar baz quux) => ["foo", "bar", "baz", "quux"] > a[0..2] => ["foo", "bar", "baz"] > ('a'..'e').to_a # 文字でも使える!すごいねRuby! => ["a", "b", "c", "d", "e"]
ブロック
- ブロックは「{ }」のことで、「do end」で囲って表現する場合もあります。
- 短い1行のブロックには波かっこを使用し、長い1行や複数行のブロックにはdo..end記法を使うのが一般的
例えば、以下は1~5を順番に変数i
に渡してputs 2 * i
を実行するというような処理になります。
> (1..5).each { |i| puts 2 * i } 2 4 6 8 10 => 1..5 > (1..5).each do |i| * puts i * 2 > end 2 4 6 8 10 => 1..5
mapメソッド
> 3.times { puts "Betelgeuse!" } # 3.timesではブロックに変数を使用していない "Betelgeuse!" "Betelgeuse!" "Betelgeuse!" => 3 > (1..5).map { |i| i**2 } # 「**」記法は冪乗 (べき乗) => [1, 4, 9, 16, 25] # 配列で帰ってくる # 同じ結果をeachでやるには、こんな感じ? > array = [] => [] > (1..5).each do |i| * array << i ** 2 > end => 1..5 > array => [1, 4, 9, 16, 25] > %w[a b c] => ["a", "b", "c"] > %w[a b c].map {|char| char.upcase} => ["A", "B", "C"] > %w[a b c].map {|char| char.downcase} => ["a", "b", "c"] > %w[A B C].map(&:downcase) # 省略できる => ["a", "b", "c"]
ハッシュとシンボル
- ハッシュとはインデックス([]の中身)に整数値以外のものも使用できる点が配列と違う
- ハッシュは「{}」を使って表記する
- ブロックの「{}」とは全く違う
- ハッシュでは要素の「並び順」が保証されない
user = {} => {} > user["first_name"] = "Michael" => "Michael" > user["last_name"] = "Hartl" => "Hartl" > user["first_name"] => "Michael" > user => {"first_name"=>"Michael", "last_name"=>"Hartl"} > user = { "first_name" => "Michael", "last_name" => "Hartl" } => {"last_name"=>"Hartl", "first_name"=>"Michael"}
- シンボルとはコロンが前に置かれている文字列
- 文字列と似ているが異なる
- Railsでは文字列よりもシンボルを使用する
- 文字列と違って全ての文字が使えるわけではない
- ハッシュもeachメソッド
> "name".split('') => ["n", "a", "m", "e"] > :name.split('') NoMethodError: undefined method `split' for :name:Symbol > "foobar".reverse => "raboof" > :foobar.reverse NoMethodError: undefined method `reverse' for :foobar:Symbol > :foo-bar NameError: undefined local variable or method `bar' for main:Object > :2foo SyntaxError > user = { :name => "Michael Hartl", :email => "michael@example.com" } => {:name=>"Michael Hartl", :email=>"michael@example.com"} > user[:name] => "Michael Hartl" > user[:password] => nil > h1 = { :name => "Michael Hartl", :email => "michael@example.com" } => {:name=>"Michael Hartl", :email=>"michael@example.com"} > h2 = { name: "Michael Hartl", email: "michael@example.com" } # 別の書き方 これもよく見る => {:name=>"Michael Hartl", :email=>"michael@example.com"} > h1 == h2 => true > params = {} => {} > params[:user] = { name: "Michael Hartl", email: "mhartl@example.com" } => {:name=>"Michael Hartl", :email=>"mhartl@example.com"} > params => {:user=>{:name=>"Michael Hartl", :email=>"mhartl@example.com"}} > params[:user][:email] => "mhartl@example.com"
その他
app/views/layouts/application.html.erb
に書かれている以下の2行は色々な要素が省略されているのに注意!
stylesheet_link_tag 'application', media: 'all', 'data-turbolinks-track': 'reload' # メソッド呼び出しの丸かっこは省略可能。 stylesheet_link_tag('application', media: 'all', 'data-turbolinks-track': 'reload') # 最後の引数がハッシュの場合、波かっこは省略可能。 stylesheet_link_tag 'application', { media: 'all', 'data-turbolinks-track': 'reload' } # htmlだとこうなります <link data-turbolinks-track="true" href="/assets/application.css" media="all" rel="stylesheet" />
railsチュートリアル4章の演習問題
演習
<問題1>
city変数に適当な市区町村を、prefecture変数に適当な都道府県を代入してください。
<回答1>
prefecture = "岡山県" => "岡山県" city = "倉敷市" => "倉敷市"
<問題2>
先ほど作った変数と式展開を使って、「東京都 新宿区」のような住所の文字列を作ってみましょう。出力にはputsを使ってください。
<回答2>
> puts prefecture + " " + city 岡山県 倉敷市 > puts "#{prefecture} #{city}" 岡山県 倉敷市
<問題3>
上記の文字列の間にある半角スペースをタブに置き換えてみてください。(ヒント: 改行文字と同じで、タブも特殊文字です)
<回答3>
> puts "#{prefecture} \t #{city}" 岡山県 倉敷市
<問題4>
タブに置き換えた文字列を、ダブルクォートからシングルクォートに置き換えてみるとどうなるでしょうか?
<回答4>
> puts '#{prefecture} \t #{city}' #{prefecture} \t #{city}
演習
<問題1>
"racecar" の文字列の長さはいくつですか? lengthメソッドを使って調べてみてください。
<回答1>
> "racecar".length => 7
<問題2>
reverseメソッドを使って、"racecar"の文字列を逆から読むとどうなるか調べてみてください。
<回答2>
> "racecar".reverse => "racecar"
<問題3>
変数sに "racecar" を代入してください。その後、比較演算子 (==) を使って変数sとs.reverseの値が同じであるかどうか、調べてみてください。
<回答3>
> s = "racecar" => "racecar" irb(main):013:0> s == s.reverse => true
<問題4>
リスト 4.9を実行すると、どんな結果になるでしょうか? 変数sに "onomatopoeia" という文字列を代入するとどうなるでしょうか? ヒント: 上矢印 (またはCtrl-Pコマンド) を使って以前に使ったコマンドを再利用すると一からコマンドを全部打ち込む必要がなくて便利ですよ。)
<回答4>
> puts "It's a palindrome!" if s == s.reverse It's a palindrome! => nil > s = "onomatopoeia" => "onomatopoeia" > puts "It's a palindrome!" if s == s.reverse => nil
演習
<問題1>
リスト 4.10のFILL_INの部分を適切なコードに置き換え、回文かどうかをチェックするメソッドを定義してみてください。ヒント: リスト 4.9の比較方法を参考にしてください。 ※回文・・・上から読んでも下から読んでも、同じ言葉になる文句
<回答1>
> def palindrome_tester(s) > if s == s.reverse > puts "It's a palindrome!" > else > puts "It's not a palindrome." > end > end
<問題2>
上で定義したメソッドを使って “racecar” と “onomatopoeia” が回文かどうかを確かめてみてください。1つ目は回文である、2つ目は回文でない、という結果になれば成功です。
<回答2>
> palindrome_tester("racecar") It's a palindrome! => nil > palindrome_tester("onomatopoeia") It's not a palindrome. => nil
<問題3>
palindrome_tester("racecar")に対してnil?メソッドを呼び出し、戻り値がnilであるかどうかを確認してみてください (つまりnil?を呼び出した結果がtrueであることを確認してください)。このメソッドチェーンは、nil?メソッドがリスト 4.10の戻り値を受け取り、その結果を返しているという意味になります。
<回答3>
> palindrome_tester("racecar").nil? It's a palindrome! => true > if palindrome_tester("racecar").nil? > puts "TRUE" > end It's a palindrome! TRUE
演習
<問題1>
文字列 “A man, a plan, a canal, Panama” を ", " で分割して配列にし、変数aに代入してみてください。
<回答1>
> a = "A man, a plan, a canal, Panama".split(",") => ["A man", " a plan", " a canal", " Panama"]
<問題2>
今度は、変数aの要素を連結した結果 (文字列) を、変数sに代入してみてください。
<回答2>
> s = a.join => "A man a plan a canal Panama"
<問題3>
変数sを半角スペースで分割した後、もう一度連結して文字列にしてください (ヒント: メソッドチェーンを使うと1行でもできます)。リスト 4.10で使った回文をチェックするメソッドを使って、(現状ではまだ) 変数sが回文ではないことを確認してください。downcaseメソッドを使って、s.downcaseは回文であることを確認してください。
<回答3>
> s.split(" ") => ["A", "man", "a", "plan", "a", "canal", "Panama"] > s.split(" ").join => "AmanaplanacanalPanama" > s_down = s.downcase => "amanaplanacanalpanama" > s_down == s_down.reverse => true
<問題4>
aからzまでの範囲オブジェクトを作成し、7番目の要素を取り出してみてください。同様にして、後ろから7番目の要素を取り出してみてください。(ヒント: 範囲オブジェクトを配列に変換するのを忘れないでください)
<回答4>
> az = ("a".."z").to_a => ["a", "b", "c", "d", "e", "f", "g", "h", "i", "j", "k", "l", "m", "n", "o", "p", "q", "r", "s", "t", "u", "v", "w", "x", "y", "z"] > az[7 - 1] => "g" > az[-7] => "t"
演習
<問題1>
範囲オブジェクト0..16を使って、各要素の2乗を出力してください。
<回答1>
> (0..16).map {|i| puts i ** 2} 0 1 4 9 16 25 36 49 64 81 100 121 144 169 196 225 256
<問題2>
yeller (大声で叫ぶ) というメソッドを定義してください。このメソッドは、文字列の要素で構成された配列を受け取り、各要素を連結した後、大文字にして結果を返します。例えばyeller([’o’, ’l’, ’d’])と実行したとき、"OLD"という結果が返ってくれば成功です。ヒント: mapとupcaseとjoinメソッドを使ってみましょう。
<回答2>
> def yeller(array) > puts array.join.upcase > end => :yeller > yeller(%w(o l d)) OLD
<問題3>
random_subdomainというメソッドを定義してください。このメソッドはランダムな8文字を生成し、文字列として返します。ヒント: サブドメインを作るときに使ったRubyコードをメソッド化したものです。
<回答3>
> def random_subdomain > ('a'..'z').to_a.shuffle[0..7].join > end => :random_subdomain > random_subdomain => "ikzbpahe"
<問題4>
リスト 4.12の「?」の部分を、それぞれ適切なメソッドに置き換えてみてください。ヒント:split、shuffle、joinメソッドを組み合わせると、メソッドに渡された文字列 (引数) をシャッフルさせることができます。
<回答4>
> def string_shuffle(s) > s.split("").shuffle.join # splitに「""」を渡すと1文字ずつ分割してしてくれる > end > string_shuffle("foobar") => "oobfra"
演習
<問題1>
キーが’one’、’two’、’three’となっていて、それぞれの値が’uno’、’dos’、’tres’となっているハッシュを作ってみてください。その後、ハッシュの各要素をみて、それぞれのキーと値を"’#{key}’のスペイン語は’#{value}’"といった形で出力してみてください。
<回答1>
> hash => {:one=>"uno", :two=>"dos", :three=>"tres"} * hash.each do |k,v| * puts "#{k}のスペイン語は#{v}です" > end oneのスペイン語はunoです twoのスペイン語はdosです threeのスペイン語はtresです => {:one=>"uno", :two=>"dos", :three=>"tres"}
<問題2>
person1、person2、person3という3つのハッシュを作成し、それぞれのハッシュに:firstと:lastキーを追加し、適当な値 (名前など) を入力してください。その後、次のようなparamsというハッシュのハッシュを作ってみてください。1.) キーparams[:father]の値にperson1を代入、2). キーparams[:mother]の値にperson2を代入、3). キーparams[:child]の値にperson3を代入。最後に、ハッシュのハッシュを調べていき、正しい値になっているか確かめてみてください。(例えばparams[:father][:first]がperson1[:first]と一致しているか確かめてみてください)
<回答2>
> params[:father] = person1 => {:first=>"nakano", :last=>"taku"} > params[:mother] = person2 => {:first=>"nakano", :last=>"haku"} > params[:child] = person3 => {:first=>"nakano", :last=>"toma"} > params[:father][:first] == person1[:first] => true > params[:mother][:first] == person2[:first] => true > params[:child][:first] == person3[:first] => true
<問題3>
userというハッシュを定義してみてください。このハッシュは3つのキー:name、:email、:password_digestを持っていて、それぞれの値にあなたの名前、あなたのメールアドレス、そして16文字からなるランダムな文字列が代入されています。
<回答3>
> user = {} => {} > user[:name] = "Taku" => "Taku" > user[:email] = "kosmo.waizu0804@gmail.com" => "kosmo.waizu0804@gmail.com" > > user[:password_digest] = ("a".."z").to_a.shuffle[0..15].join => "fpnewraocjbhustg" > user => {:name=>"Taku", :email=>"kosmo.waizu0804@gmail.com", :password_digest=>"fpnewraocjbhustg"}
<問題4>
Ruby API (訳注: もしくはるりまサーチ) を使って、Hashクラスのmergeメソッドについて調べてみてください。次のコードを実行せずに、どのような結果が返ってくるか推測できますか? 推測できたら、実際にコードを実行して推測があっていたか確認してみましょう。
<回答4>
> { "a" => 100, "b" => 200 }.merge({ "b" => 300 }) => {"a"=>100, "b"=>300}
railsチュートリアル4章の気になる!
その他メモ
- 新しいブランチの作り方
$ git checkout -b rails-flavored-ruby Switched to a new branch 'rails-flavored-ruby' $ git branch master * rails-flavored-ruby
第4章まだ途中ですが、ここで一度アップ!
1万文字超えてるではないか...